【音静庵】
 
礼儀正しく慎ましく…そして自分らしく
 


2005年12月9日を表示

■未成年への犯罪の重罰化を考える

光市の母子殺害が、最高裁で裁かれることになったようで、
遺族にとっては、少し日本の司法制度を見直していただけるのではと思いたい。

昨今の対未成年犯罪、特に性犯罪絡みの事案の多さには、
日本人として、何か置き忘れてしまったせいなのかと、
苛立たしさと悲しさを感じています。

また、その後の裁判での判決の軽さにも、唖然とするものがあります。
錦の御旗のように持ち出される「情状酌量」。
特に未成年が加害者の場合に顕著ではないのでしょうかね。

所謂「異常性癖」は、適切なプログラムによって矯正しようとしても、
100%が治るわけじゃない。
必ず、何割かは治らないのですよ。
これは、矯正プログラム先進国の亜米利加でも、頭を抱える問題のようです。
その為に、様々な対応方法が採られています。
遅ればせながらも、日本も幾つかの対応をしているようですが、
それは、一般市民の処までは、降りてきません。
犯罪被害に遭わない為には、
“加害者の人権より被害者の人権を重く考える”べきだと思うのですが、
日本司法界には、未だに、加害者の人権ばかりを尊重し、
被害者の人権をないがしろにする風潮があります。

また、日本の刑法の落とし穴として、
「長期刑と死刑の間の超えられない壁」も問題です。
長期刑ならば、刑務所内での態度のいかんにより、
多くが刑期の7~8割で仮釈放を認められ、社会に復帰できる。
20年の刑期として、14~16年。
人一人殺しても、終身刑が無いため、14~16年で出所。
逆に言えば、人一人殺すダケなら、14~16年辛抱すればOK。
出所して、また、一人殺しても、同じ。

同じように、二人の人間を殺しても、同時に殺せば、大概、死刑。
時期をずらせば、長期刑2回。
それも、「情状酌量」を認められれば、もっと短くなる。
これは、立法府の怠慢ではありませんか?
遺族は、到底、納得出来ないでしょう。

犯罪被害の遺族の方が手記でも書かれていますが、
 終身刑の創設や幼少年が犠牲となった犯罪に対する重罰化
を検討することも、立法府に望みたいものです。

抵抗も出来ない幼子を殺してしまう犯人は、人間ではありませぬ。
単なる鬼畜です。
ならば、人として出来うる限りの罰を与えねばなりませぬ。

死刑反対と叫ぶ人たちにこそ、こういう、悪辣な犯罪を起こした人間に対して、
どういう矯正方法・罰があるのかを、答えて欲しいものです。
再犯した場合に、誰が責任を取るのか。
殺された命は、取り戻すことは出来ないのですから、
殺されない為には、再犯の恐れのある者に対して、
どうしたら良いかを示して欲しいものです。




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12/09(金)12:49 | トラックバック(4) | コメント(8) | ◆ 社会 | 管理


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