津波支援で派遣の自衛隊千人規模、「統合調整」初発令
http://www.yomiuri.co.jp/main/news/20050107i115.htm 大野防衛長官は7日夜、インドネシア・スマトラ島沖地震と津波の被害に対する人道支援のため、陸上自衛隊と海上自衛隊に国際緊急援助隊派遣法などに基づく派遣命令を出した。先に派遣された空自と合わせ、派遣規模は全体で1000人規模となる。
また、陸海空3自衛隊の運用の一体化を図るため、統合幕僚会議に「統合調整」を行うよう指示した。防衛庁設置法に基づき、防衛長官が統幕に「統合調整」の指示を発令したのは初めて。
派遣部隊は、陸自が医療・防疫活動に約60人、ヘリコプター5機の運用と管理要員に約160人で、計約220人。海自は輸送艦「くにさき」、護衛艦「くらま」、補給艦「ときわ」の3隻で約640人。
統幕の連絡調整要員約10人と、今月5日に派遣命令が出ている空自のC130輸送機2機の要員約100人(待機含む)を合わせると、合計で1000人規模となった。
海自輸送艦、呉を出港 横須賀経由、来週にもスマトラへ
http://www.asahi.com/national/update/0107/009.html インドネシア・スマトラ沖大地震と津波の被災国救援のため、海上自衛隊の輸送艦「くにさき」が7日朝、広島県呉市の海自呉基地を出港した。神奈川県横須賀市の海自横須賀基地で陸上自衛隊の輸送ヘリや車両、救援物資などを積み込む。来週中に補給艦、護衛艦とともにスマトラ島に向けて出発する予定。
約150人が乗り組んだ「くにさき」は午前8時すぎ、同僚や家族らに見送られて岸壁を離れた。現地では陸自ヘリの発着基地や隊員の宿泊施設として運用される予定。派遣期間は未定。出港に先立ち、第1輸送隊の石角義成司令は「陸上自衛隊とよく協力して任務に当たる。難しいがやりがいがある」と話した。
海自横須賀基地で、陸自の大型輸送ヘリなどを積み込み、護衛艦「くらま」、補給艦「ときわ」とともにスマトラ島に向かう。現地への到着は今月下旬の予定。
陸自は3艦の到着に合わせ、医療・防疫や航空輸送チームなど計約230人を現地に向かわせる。「くにさき」の艦上を拠点に、同島北部で被災者の治療や防疫活動にあたる。この地域では道路が寸断され、救援物資を陸路で輸送することが難しいため、ヘリを使った輸送活動もする。
航空自衛隊は5日に派遣命令が出ており、6日に空自小牧基地(愛知県小牧市)からC130輸送機をタイ・ウタパオに向かわせた。
国際緊急援助活動で、3自衛隊がそろって活動するのは初めて。活動内容の調整にあたるため、統合幕僚会議も6日、ウタパオなどに置く現地連絡調整本部の要員として、幹部ら9人をウタパオなどに向かわせている。
自衛隊:イラク復興業務支援隊が出国報告
http://www.mainichi-msn.co.jp/kokusai/mideast/news/20050108k0000m040098000c.html イラク南部サマワで活動する陸上自衛隊を支える復興業務支援隊第3次要員約90人の出国報告が7日、東京・市ケ谷の防衛庁で行われた。森勉陸幕長は「自衛隊の歴史に残る重要な活動。イラクの人たちの目線に立ってやってきてほしい」と激励。隊長の岩村公史(きみひと)1佐は「治安情勢については予断を持たず、真っ白な気持ちで現地で判断したい」と決意を述べた。任期は半年。8日にも出発する。【滝野隆浩】