【音静庵】
 
礼儀正しく慎ましく…そして自分らしく
 


2005年2月5日を表示

一般船舶油濁賠償保障法

昨日、記事チェックしてエントリーしようかなと思ったら、さくさんの処が綺麗にまとめていたので、一般船舶油濁賠償保障法に関してのまとめページの紹介は、そちらを見て貰うことにして・・・
参考Blog:
偽アジアンカフェ: 一般船舶油濁賠償保障法
http://feasia.seesaa.net/article/1827043.html


音静庵での切り口は、“一般船舶油濁賠償保障法はあくまでも、地方自治体の「座礁船の後始末の公金負担」の問題から法制度が改定されたということ”を、忘れてはいけないって所から。
下記ニュースをみると理解できますが、目的が明示されてますね。

油濁損害賠償保障法改正案が閣議決定 船舶所有者の損害保険加入義務化へ
 http://www.eic.or.jp/news/?act=view&serial=7014&oversea=

 2004年2月24日の閣議で油濁損害賠償保障法改正案が閣議決定され、第159回国会に提出されることになった。
 改正案は日本沿岸での油事故が発生した場合の油回収、座礁船撤去措置を確実に進めるために、船舶所有者に油濁損害保障の契約締結を義務付けるとともに、保障契約未締結の船舶に対し入港規制を実施するとした。

第一管区海上保安本部 放置座礁外国船
http://www.kaiho.mlit.go.jp/01kanku/kouhou/041029teirei_3.pdf


夕刊フジでは、ロシア産タラバにとばっちり云々ってピントはずれのことを書いているけれど、ロシア船籍の座礁船があることについては、文中に無いわけで、座礁船やら油漏れやらの対応策として、この法律が出来たんですね。で、法案を作っていったら・・・なんとまぁ、ロシアやその他の船籍はもとより、北朝鮮船籍が見事に該当しちゃった・・・。
で、重要点としてこの法律は、北朝鮮向け経済制裁案と異なり時限立法ではないので、期限がないということ。つまり、北朝鮮がどんなに日本に謝ろうと何しようと、廃案にはならないということ。そして、どんな売国・反日議員もマスコミも、運用に反対出来ない法律であること。反対なんぞしちゃったら、それこそ、日本沿岸の放置座礁船の処理費問題が浮上してきちゃう。
こういう視点から、論説している「読売・編集手帳」は、GJ!


ロシア産タラバもとばっちり!?アサリ対北経済制裁 (夕刊フジ)
 http://www.zakzak.co.jp/top/2005_02/t2005020419.html

 北朝鮮による日本人拉致問題で経済制裁論が強まる中、北の外貨獲得の大きな“武器”となっているズワイガニやアサリに対する輸入制限の動きが出ている。北の包囲網は確実に狭まっているが、そうした動きで、ロシア産のタラバガニまでとばっちりを受けそうな雲行きとなっている。
- 中略 -
 特にカニ類の輸入額は、ロシア産が飛び抜けて大きいのが現状。日本の食生活にも思わぬ影を落としそうだ。
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1月31日付・編集手帳
http://www.yomiuri.co.jp/editorial/news/20050130ig15.htm
 茨城県日立港で二〇〇二年十二月に座礁した北朝鮮の貨物船「チルソン号」。その重油流出対策と解体撤去の経費は、6億5千万円にも上る。県が平壌の船会社に6億円余の支払いを求める督促状、請求書を送ること八回
◆船会社は「船体の所有権を放棄し、事故処理を県に一任する」とのファクスを送ってきたまま、なしのつぶてが続く。国と県などでその分を負担せざるを得ないだろう
◆苦い事故体験が船舶油濁損害賠償保障法の制定に弾みをつけた。日本に入港するタンカー以外の一般船舶にも、燃料による海洋汚染や座礁船の撤去費用を船主が負担するための保険への加入を義務づける法律だ
◆この三月から施行される。北朝鮮の船は、国土交通省の二〇〇三年の入港調査では、保険加入率が九百七十四隻中2・5%しかない。老朽化も進み、このままでは、保険に加入できないという
◆新潟県はこの法の趣旨を先取りし、今月から岸壁使用許可の条件として、一部に船主保険加入を義務づけた。北朝鮮の貨客船「万景峰92」号が新潟西港への入港申請を先送りしているのは、保険加入手続きに手間取っているかららしい
◆無保険船の締め出しは、北朝鮮に限っては経済制裁の発動に近い。効果はまだ不透明だが、ほかにも散々座礁船を放置してきたツケは北朝鮮に回りつつある。



02/05(土)14:04 | トラックバック(0) | コメント(1) | ◆ 極東 | 管理


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