同調査は、今年5月から6月にかけて、英国内のインターネットユーザーがよく訪れる約100のWebサイトを、Firefoxで実際に閲覧してみるテストを繰り返す形で実施されたとされ、約1割のWebサイトで、スムーズに閲覧できない不具合が確認されたという。基本的にFirefoxでは全く閲覧できないWebサイトが約3%、一部のコードがFirefoxに対応しておらず、全コーナーを利用することはできなかったWebサイトが約7%に上ったとされている。今回の調査時点で、英労働年金省(DWP: Department for Work and Pensions)の職業センター(Jobcentre Plus)や、大手銀行、オンラインチケット予約サービスといった、多数ユーザーの利用が見込まれるWebサイトでも、Firefoxユーザーに対応しきれていなかったとされている。
同社は、すでにドイツ国内で、インターネットユーザーの約4人に1人が、IEではなくFirefoxを好んで利用しているといったデータなどを紹介しつつ、セキュリティおよび使用感の分野で評価を集めて、Firefoxの利用が拡大していることを指摘。W3C(World Wide Web Consortium)が勧告するCSS2などに対応したWebサイトを用意することを怠るならば、IEに代わるブラウザを使うインターネットユーザーを締め出してしまい、多くの利益を失うことになりかねないとの警告を出している。